プラセンタとは動物の胎盤のことで、胎児の成長や発育に関わる組織です。
プラセンタには豊富な栄養成分が多く含まれ、摂取すると美容や健康に良い影響を与えると言われています。具体的には、美容面ではシミ・ソバカスやシワ・保湿など様々な面を期待でき、健康面では膝の痛み・肩のこわばりや更年期症状にて報告もあります。
現在では、プラセンタは医薬品として注射薬があり、内容により保険適用となっています。また、サプリメント、化粧品に配合されているなど、特に美容面での効果を期待する製品が数多く作られています。
インナービューティの観点から、飲むプラセンタについてご紹介します。
冒頭でも述べたようにプラセンタは胎盤のことを指します。
胎盤は、お腹の中の赤ちゃんの成長と発育を保つための大切な組織です。小さな受精卵がお母さんのおなかの中で劇的に成長していく様子を想像するだけでも、プラセンタの力強さを感じることができますね。
プラセンタには、特定の細胞の増殖や分化を促進するタンパク質の増殖因子、ホルモン、酵素、様々な生理活性作用に関わる生理活性ペプチド、ビタミン、ミネラルなど、生体の恒常性を維持するのに必要な成分が多く含まれています。
哺乳動物は出産後にプラセンタを食べることがありますが、栄養補給のためとも、外敵から出産したことを隠すためともいわれています。
また、史料を紐解くと、唐や明の時代の書物にもプラセンタについての記載があり、人も、古来より、美容や健康に利用していることがわかります。
プラセンタに期待される効果とはどのようなものでしょうか?
プラセンタは医薬品としても認可されており、治療薬としての注射薬があります。
化粧品としては、シワの改善や、メラニンの生成を抑えシミやそばかすを防ぐことも期待されています。
プラセンタエキス粉末が入ったカプセルを12週間摂取した試験結果によると、角質水分量、皮膚弾力性、皮膚色、シワ総数が改善していることが示されています。
プラセンタエキスには、真皮線維芽細胞でコラーゲン合成を高めるといった報告や、線維芽細胞シグナルを活性化するとの報告もあります。
また、シミやそばかすなどの美容だけにとどまらず、古来から滋養強壮に利用されてきたように、様々な働きが期待されています。
医薬品のプラセンタにはヒト由来のプラセンタが使用されていますが、ヒトプラセンタの代替として、動物由来のプラセンタエキスがサプリメントや化粧品として幅広く使用されています。
特にブタ由来のプラセンタエキスは、美容や健康維持に役立つ項目もいくつか報告があります。
また、プラセンタには、ほかに馬プラセンタ・植物性プラセンタ・マリンプラセンタといったものがあります。プラセンタは胎盤のことなので、動物由来のプラセンタがヒトプラセンタに近いと考えられますが、似たような作用があるとして、植物性プラセンタやマリンプラセンタといったものもあるようです。
プラセンタは胎盤のことであり、古来から滋養強壮の目的で使用されてきました。
また、現代においても、注射薬として用いられています。
近年研究が進むにつれて、プラセンタはシワ、シミなど美容にも期待できることがわかってきました。
プラセンタをインナーケアに取り入れることで、インナービューティを目指しましょう!
管理栄養士免許、NR・サプリメントアドバイザー資格保有。
大学卒業後、サプリメントのOEM企画開発の会社に入社。機能性成分や商品作りのプロセスについて学ぶ。その後、株式会社メタボリックに転職し、商品企画開発室にて様々な商品を企画開発中。
管理栄養士 T